タブレットでイラストを描くことはできるが、おすすめは液晶ペンタブ
スマホと違い、タブレットは画面が大きいため、ノートやキャンバス・スケッチブックなどの「紙」に描くように、指やタッチペンを使って絵を描くことができます。
アブレットには、メモ書きのような簡単なものから、本格的な色彩表現のできるアプリが多数存在するため、あまり違和感なく描けます。
また、指でうまく表現できない場合にはタッチペンを使用しますが、タッチペンも文字を書ける程度だったのが、最近では極細の線が描けたり、筆圧感知できるペンが登場したため、「紙」に描くのと遜色ない完成度の作品に仕上げることができるようになりました。
ただ、おなじデジタル作品の「パソコン+ペンタブレット」の組み合わせで描くのと比べると、分が悪いとも言えます。
現在は、あくまでもそういったタッチの作品としての楽しみ方ではありますが、今後の技術進歩によって、「パソコン+ペンタブレット」の組み合わせに近い、またはそれ以上の書き味になるのではと期待は膨らみます。
ひょっとしたら、「紙」に描く触感までも再現できる日も近いかもしれませんね。
タブレットモードのないパソコンでも、ペンタブを使えばOK
絵を描くためのペンタブはワコムが独占状態なので、使うならワコム一択です。一番安いのは1万円ぐらいで、「Intuos」というブランド名で売っています。
価格が安いものはペンの感度が低めだったり、入力範囲が狭かったりしますが、入門用としては十分な性能です。
写真加工やマンガ、イラストなど用途に合わせたモデルが出ています。
それぞれ、バンドルソフトが用途に合わせたものになっていますので、好みのものを選ぶと良いでしょう。
プロも使っているワコムのペンタブ「intuos Pro」
もう少し高機能なペンタブが欲しい場合は、「intuos Pro」を選択しましょう。
こちらはその名の通り、プロも使っています。
ペンの感度が高く、細かな描写が可能ですし、ペン先につける芯の種類が豊富で、感触が鉛筆に近いです。
A3サイズの大きなモデルがあり、入力範囲が広く作業が快適になります。
もっとも、高機能な分だけ価格も高く、2万円〜4万円ぐらいします。
しかし、これぐらいのものを買うと、安価なタブレット端末よりも感度が良い場合もあります。
バンドルソフトが何本かついてきますので、買ってすぐに絵が描けます。
筆圧感知機能が付いているソフトなら、ペンの筆圧も再現しますので、本当に鉛筆で描いているような表現が可能です。
なお、ペンタブは絵を描く以外にも、普通にマウス代わりに使えます。
液晶に直接描くことができる液晶ペンタブレットもある
国内で約8割の製造と販売のシェアを持つワコム社は、Windws8とAndroidを搭載した液晶ペンタブの販売も行っています。
Android搭載の「Cintiq Companion Hybrid」、Windows8版の「Cintiq Companion 2」です。
どちらもアートペンがついてきます。
CLIP STUDIO PAINTやPhotoshopをインストールして液晶ペンタブレット単体で製作作業を行えます。
パソコンに接続すれば、通常のパソコン周辺機器として役割を果たします。Wi−Fi機能もついています。
Windows8版の「Cintiq Companion 2」のみUSB端子規格は大容量を高速で送受信できるUSB3.0です。Android搭載「Cintiq Companion Hybrid」は通常のUSB2.0です。
これは作業のすべてを行えるWindows8版は、データの移行が必須だからです。
しかしAndroidは作業の一部を製作するのに適しているため、データ移行量は少なく済みます。
外出や持ち運びが必要な人に、最適の液晶ペンタブレットです。